ぜんや
「塩ラーメンって、実は奥が深いんだな」と思わせてくれる店が、新座にあります。
その名は【ぜんや】。塩ラーメン一本で勝負し続け、ラーメン百名店にも名を連ねる関東屈指の人気店です。
今回は平日の昼に訪問し、その完成度の高さを実感してきました。


アクセス・混雑状況
訪問したのは木曜日の12時半ごろ。店前には約10人の行列がありましたが、回転は思ったより早く20〜25分ほどで入店できました。
店舗横には4台分の駐車場がありますが、到着時は満車。13時過ぎには空きが出ていたので、ピークを外すと少しスムーズかもしれません。
注文したのは「ぜんやラーメン(大)」|迷ったらまずはこれ
初訪問ということもあり、店の看板メニューである「ぜんやラーメン(大)」を選びました。
通常サイズでも満足できるとは聞いていましたが、しっかり味わいたくて大盛りに。席に着いてから10分弱、静かな店内に湯気を立ててやってきた一杯は、まさに“黄金色に輝く塩ラーメン”。
透き通ったスープの中に美しく整えられた中太縮れ麺、チャーシュー、メンマ、そしてネギ。見た目の印象からして「丁寧に仕上げられた一杯」であることが伝わってきます。
まるで懐石の吸い物のような澄んだスープに、自然と期待が高まりました。



スープ|淡麗なのに芯がある、じんわりと響く旨さ
ひと口すすると、まず感じるのは雑味のなさと、出汁の深み。
鶏ガラをベースに、昆布や煮干しなどを丁寧に抽出したような出汁の旨味が、口の中いっぱいに広がります。見た目はあっさりしているのに、**どこまでも旨味が押し寄せてくる“強い塩スープ”**です。
しょっぱくはないのに、ちゃんと「塩ラーメン」としての満足感がある。その絶妙な加減が本当に素晴らしくて、「淡麗なのに物足りなくない」という稀有な存在。
まさに“王道にして唯一無二”とも言える味わいでした。
飲み進めるごとに体が温まり、心もどこか穏やかになるような優しい余韻も。
昔どこかで食べたような、けれど明らかにそれよりも洗練された「懐かしさのアップデート版」ともいえるスープでした。
麺|中太でコシのある縮れ麺がスープと高相性
「ぜんや」の塩ラーメンで個性を感じたのがこの麺。
塩ラーメンというと細めのストレート麺をイメージしがちですが、ここではやや太めの中太縮れ麺が使われており、食べごたえがあります。
最初は「ちょっと硬めかな?」と感じたものの、食べ進めるうちにスープを吸って馴染み、噛むたびに小麦の香りがふわっと広がる感覚が心地いい。
表面はツルッとしていながら、縮れがスープを程よく絡め取り、バランスが非常に良いです。
また、食感にはほんの少しゴワっとした独特の抵抗感があり、それがまた印象に残ります。
この“ゴア感”も含めて、他では味わえない「ぜんやらしさ」として、記憶に刻まれました。
感想と総評|派手さのない“王道”、だからこそ記憶に残る
「ぜんや」の塩ラーメンは、見た目の派手さや奇抜なアレンジとは無縁。
けれど、ひと口すすった瞬間から感じる「丁寧さ」「芯のある出汁」「麺との一体感」は、食べ終わるまで一切ブレません。
実際、「ぜんや」は食べログのラーメンEAST百名店に2017年から8年連続で選出されているという実績を持つ名店(※2025年分はまだ未発表)。
その記録を聞いたときは「すごいな」と思っただけでしたが、実際に食べてみて、その理由がしっかりと体に、舌に、染み渡るように伝わってきました。
「また来たい」というよりも、「またこの味に会いに行きたい」と思わせてくれるラーメン。
塩ラーメンというシンプルなジャンルで、ここまでの満足感を得られる一杯には、なかなか出会えません。
注文したもの
ぜんやラーメン(大) 1000円
店舗情報
[情報が古い場合もあります。店舗が公式に出している情報をご確認ください]
カテゴリ | ラーメン |
タグ | 塩ラーメン |
都道府県 | 埼玉県 |
市区町村 | 新座市 |
路線 | 武蔵野線 |
最寄り駅 | 新座駅 |
平均予算-昼(1人) | 1000円~2000円 |
平均予算-夜(1人) | 1000円~2000円 |
営業時間 | ■ 営業時間 11:30~売り切れ次第終了 ※終了時間は15:00~16:00が多いとのこと。 ■定休日 火曜・水曜 |
定休日 | 火曜・水曜 |
席数 | カウンター6席 |
支払方法 | 現金 |
住所 | 埼玉県新座市野火止4-10-5 |
地図 |
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