塩ラーメンの“静寂と刺激”を味わう──赤坂「Ramen 翡翠」の鴨山椒塩ラーメンがすごい

Ramen翡翠の鴨山椒塩ラーメンのサムネイル画像。澄んだ塩スープに炙り鴨チャーシューが映える一杯。
目次

Ramen 翡翠

東京・赤坂。飲食店が立ち並ぶこの街に、まるで料亭のような佇まいで静かに暖簾を掲げるラーメン店がある。
その名は「Ramen 翡翠(ひすい)」。2025年にオープンしたばかりにもかかわらず、瞬く間にラーメンファンの間で話題となり、食べログでも高評価をキープする人気店だ。

同店の真骨頂は、鶏と魚介をベースとした無化調の清湯スープを軸に、素材の良さを最大限引き出した“和食のようなラーメン”を提供すること。
中でも、期間限定で提供されている「鴨山椒塩ラーメン」は、その静けさと香りの爆発力で、多くの人の記憶に残る一杯となっている。

今回はその「鴨山椒塩ラーメン」を、じっくりと味わってきました。


🏠 お店の外観と雰囲気|和モダンな隠れ家、静謐なラーメン空間

赤坂駅の1番出口から出て、飲食店が立ち並ぶ通りを数分歩くと、「Ramen 翡翠」は現れる。ビルの2階に位置し、店前の階段を上ると、静かで洗練された空間が広がる。

店内はL字型のカウンターのみ、全9席。木目と白を基調にしたインテリアはどこか懐かしさもありながら、モダンで落ち着いている。厨房と客席の距離が近く、調理中の音や香り、緊張感までもがダイレクトに伝わってくる。

店主は料理人のような丁寧な所作で、一杯一杯を真剣に仕上げていく。まるで懐石料理を待つかのような期待と緊張感が高まる中、今回のお目当てである「鴨山椒塩ラーメン」が提供された。


🍜 今回の注文|限定「鴨山椒塩ラーメン(2,200円)」

券売機で「鴨山椒塩ラーメン(2,200円)」の食券を購入。
このメニューは限定提供で、事前に公式Instagramなどで告知されるスタイル。
運良くこの日は販売しており、店主に確認すると「今日は山椒がよく香ってますよ」と一言。期待感が一気に高まる。

器が置かれた瞬間、その美しさに思わず息を飲んだ。透き通るスープに美しいロゼ色の鴨チャーシュー、淡い緑の青菜、実山椒の粒が美しく散らされ、まさに“見惚れるラーメン”だ。


🥢 スープと麺の魅力|香り立つ鴨の旨味と、実山椒の静かな刺激

◆ 澄んだスープに溶け込む、鴨と出汁の重層的なうま味

レンゲでスープをすくい、口に含んだ瞬間──その香りと奥行きに心を奪われる。
ベースは同店自慢の無化調・鶏と魚介の清湯。だがこの鴨山椒塩ラーメンでは、そこに鴨出汁のコクが加わり、厚みが増している。

鴨脂がスープ表面にほんのりと浮かび、しつこくないのにしっかりと主張する甘み。そこへ実山椒の香りがふわりと追いかけてきて、単調さとは無縁の、極めて複雑で上品な風味を生み出している。

山椒の辛みは穏やかで、「ピリッ」とした刺激ではなく、あくまで香りの層として機能している。このバランス感覚こそが、翡翠のセンスだ。

◆ 麺はスープと香りを運ぶ道具。中細ストレート麺の静かな仕事

合わせられているのは、翡翠自家製の中細ストレート麺。しなやかで程よくコシがあり、するすると口に収まる。
噛むと、小麦の香りとスープの旨味が混ざり合い、じんわりと味わいが広がっていく。

麺そのものに強い主張はなく、あくまで“引き立て役”に徹している点も、このラーメンの世界観にぴったりと合っている。


🍖 トッピングの実力|静かな一杯に力強さを与える、鴨チャーシューの存在感

◆ ロゼ色の鴨チャーシュー。香ばしさと旨味が見事に調和

この一杯のハイライトは、なんといっても鴨チャーシュー。
低温調理でじっくり火を入れた後、表面を炙ることで香ばしさと肉の甘みが最大限に引き出されている。
ひと口食べれば、柔らかさと旨味の濃さ、そして炙り香の余韻に圧倒される。

上質な鴨肉ならではの、野性味と上品さが同居する味わい。まさに“主役”級のトッピングだ。


🍽 食後の感想|“香りの余韻”を味わい尽くす、上質な体験

この一杯を食べ終えて感じたのは、ただ満腹になるのではなく、「味覚と嗅覚を丁寧に満たしてくれる」ということ。

派手なパンチやインパクトに頼らず、じんわりと染み込むような旨味と香りが、口の中に長く残る。
まるで、上質な煎茶をいただいた後のような静かな満足感。
これは、まさに“ラーメンという枠を超えた料理体験”だと感じた。


🌟 総評|ラーメンと和食の交差点に立つ「香りの一杯」

「鴨山椒塩ラーメン」は、Ramen 翡翠の真価がもっとも表れる一杯かもしれない。
素材の持ち味を最大限に活かし、山椒の香りという和のエッセンスを加えることで、単なる塩ラーメンを“芸術的な体験”へと昇華させている。

「香りの余韻まで楽しむラーメン」。
それはまさに、翡翠が目指すラーメンの理想形なのかもしれない。

※価格は2025年6月時点。限定メニューのため、販売日・数量は店舗Instagramで要確認。

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店舗情報

[情報が古い場合もあります。店舗が公式に出している情報をご確認ください]

カテゴリラーメン
タグRamen翡翠 ラーメン 塩ラーメン 山椒ラーメン 東京グルメ 赤坂グルメ 赤坂ラーメン 限定ラーメン 鴨ラーメン
都道府県東京都
市区町村港区
路線東京メトロ丸ノ内線 東京メトロ千代田線 東京メトロ南北線 東京メトロ銀座線
最寄り駅溜池山王駅 赤坂見附駅 赤坂駅
平均予算-昼(1人)1000円~2000円 2000円~4000円
平均予算-夜(1人)2000円~4000円
営業時間火・水・木・金
11:30 - 15:00


11:30 - 15:00
18:00 - 20:00
定休日月曜 日曜
席数9席
HPhttps://www.threads.net/@ramen_hisui
Xhttps://twitter.com/Ramen_hisui
Instagramhttps://www.instagram.com/ramen_hisui
支払方法QR クレジットカード 電子マネー
住所東京都港区赤坂3-14-2 ドルミ赤坂 2F
地図
最終更新日2025年6月22日
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この記事を書いた人

埼玉在住。バイクとカメラを相棒に、週末はグルメと神社仏閣巡りに出かけています。
趣味は、
・美味しいものを食べること
・写真を撮ること
・バイクでのんびり旅をすること
・静かに佇む神社やお寺を訪ねること

当サイトに掲載している写真は、僕自身と、大切な友人が撮影したものだけを使用しています。
グルメ記事も神社記事も、実際に足を運んだ“リアルな体験”をもとに発信中。
「おいしい」や「癒される」のきっかけになれたらうれしいです。

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