だしの虜
東京・六本木で、まるで高級割烹のようなつけ麺を味わえるお店がある――。
今回ご紹介するのは、東京メトロ日比谷線六本木駅から徒歩3分の場所にある予約制のつけ麺店「だしの虜」。出汁にこだわり抜いた“昆布水つけ麺”の専門店として、今注目を集めている一軒です。

出汁のスペシャリストが手がける「だしの虜」とは?
「だしの虜」は、完全会員制レストラン「識梵 SHIKIBU」がプロデュースしたつけ麺専門店。
2023年5月にオープンし、職人が丁寧に仕上げる“出汁ラーメン”が話題を呼び、今ではグルメ通の間でも有名なお店です。
- 場所:東京メトロ日比谷線 六本木駅から徒歩3分
- 営業:11:30〜14:00 / 18:00〜22:00(完全予約制/TableCheck使用)
- 座席:カウンター13席のみ
- 注文形式:モバイルオーダー(現金・PayPay対応)
- 水:セルフサービス
- 並び:なし(予約優先)
高級割烹のような落ち着いた雰囲気の店内には、女性のおひとり様やカップルの姿も。デートにも最適なつけ麺店です。
今回注文したのは「特選昆布水つけ麺【松】」
特選昆布水つけ麺【松】(1,800円)
- 鶏チャーシュー
- チャーシュー増し
- 味玉
- 海苔増し
- 九条葱
- 海老雲呑
「梅・竹・松」と用意されたつけ麺の中で、最上位にあたる“松”をオーダー。
トッピングが最初から豪華に盛られており、見た目からして贅沢な一杯です。




注文〜提供の流れも“体験型”
モバイルオーダーで注文を済ませると、スタッフの方から
「お好きな器を一つお取りください」と声をかけられます。
店内には10種類ほどのカラフルな小鉢が用意されており、その中からひとつを選ぶところから、食事の体験がスタート。
お店おすすめの食べ方は、
選んだ器に麺を少量取り分け、自分の前に並ぶ味変用の出汁をかけて味わうスタイル。
さらにその上からつけ出汁をひとさじ垂らすことで、複層的な旨みの変化が楽しめます。
ただ食べるのではなく、「どう食べるか」も含めて楽しめる、まさに体験型のつけ麺です。

昆布水の美しさと、出汁の奥深さに圧倒される
まず目を奪われるのは、黄金色に輝く昆布水。
ガゴメ昆布をはじめ、鰹節・煮干しなどを贅沢に使ったこの出汁は、ほんのりとろみがあり、飲むだけでも旨みがじんわり広がります。
麺は大栄食品の細ストレート麺。まずはそのまま一口――昆布水とよく絡み、ゴワっとした独特の食感に小麦の香りがふわっと広がります。
次に藻塩を少しつけて食べると、より麺の甘みが際立ちます。
そして淡麗な鶏出汁のつけ汁に浸して食べると、出汁の層が広がるような感覚。優しく、それでいてコクのある味わいに感動しました。
トッピングの完成度も極めて高い
- 豚チャーシューはしっとりジューシーで厚みもあり、低温調理ならではの上品な旨み。
- 鶏チャーシューは滑らかな舌触りで、淡麗出汁との相性が抜群。
- 味玉は黄身がとろっと溢れる理想的な半熟で、濃厚なコク。
- 九条葱はシャキシャキ食感で清涼感をプラス。
- 海老雲呑はプリプリで餡がしっかり。1個でも満足度が高いです。
- 海苔は風味がしっかりと出ており、麺と一緒に食べると和の香りが広がります。
味変アイテムで“無限の食べ方”が楽しめる
「だしの虜」の最大の特徴のひとつが、豊富な味変グッズ。
- とろろ昆布
- 鰹節
- 七味
- 山椒
- 梅出汁
- 柑橘出汁
- 黒胡椒
- オリーブオイル など
店内にはこれらがずらりと並んでおり、自分の好きな組み合わせで自由に味を変えられます。
筆者のお気に入りは、昆布水に柑橘出汁+黒胡椒+オリーブオイルの組み合わせ。まるでフレンチと和食が融合したようなハイセンスな味わいに。
総評|“高級割烹ラーメン”という新ジャンル
「だしの虜」の特選昆布水つけ麺【松】は、単なるラーメンの枠を超えた和のフルコースのような完成度。
細部にまで出汁へのこだわりが行き届いており、味・香り・食感のすべてで「美味しい」の先を感じさせてくれました。
特に印象的だったのが、QRコードを読み込んで、自分のタイミングで追加注文ができる点。
途中で「もう少し食べたい」「味変をもっと楽しみたい」と思ったときに、スマホから気軽にオーダーできるのはとても便利でした。
つけ麺の楽しみ方が自分で設計できる、自由度の高いお店です。
予約必須という敷居の高さも含めて、特別感のある一杯を味わいたい方にはぴったりのお店です。
こんな方におすすめ
一人でも落ち着いてラーメンを楽しみたい女性
昆布水つけ麺の“最高峰”を味わいたい人
出汁を愛するすべての食通
デートや特別なランチにラーメンを選びたい方
味変好き・自由な食べ方を楽しみたい方
注文したもの
特選昆布水つけ麺【松】(1,800円)
メニュー






コメント