昆布水つけ麺は、特製の「昆布水」に浸した冷たい麺を、別添えの濃厚つけダレに絡めて食べるスタイルのつけ麺です。
「昆布水」とは、旨味成分を豊富に含む昆布から抽出した粘度のある出汁のことで、麺にまとわせることでつけダレとの絡みを格段に高め、一口ごとに昆布の香りと風味が広がります。
一般的な水で締めた麺よりも、なめらかな喉越しと、深みのある後味が楽しめるのが最大の魅力。
お店ごとに昆布の種類や濃度、仕上げ方が異なり、「塩系」「醤油系」「魚介系」などつけダレとの組み合わせの妙も見どころのひとつです。
最後に残った昆布水を割りスープとして楽しめるお店もあり、一杯で何度も味の変化が楽しめる、今注目の進化系つけ麺です。
このページでは、そんな「昆布水つけ麺」が楽しめるおすすめの店舗を厳選してご紹介します。ぜひ気になるお店をチェックしてみてください。
🍜迂直（うちょく）
研ぎ澄まされた昆布水つけ麺 ― 自家製平打ち麺が魅せる三段階の味わい
吉祥寺駅からほど近い場所に構える予約制の名店『迂直（うちょく）』は、昆布水に浸した平打ち麺を主役に据えた“進化系つけ麺”の代表格。
中細の自家製平打ち麺は、啜った瞬間に小麦の香りと昆布の旨味がふわりと広がり、みずみずしい喉ごしが印象的です。
つけ汁は、鶏と鰹の旨味が醤油ダレと調和した、まろやかさとキレを兼ね備えた一杯。
昆布水をまとった麺をくぐらせると、出汁の奥深さが一気に花開き、力強さと繊細さが同居する味わいに。
卓上の塩で麺そのものの甘みを楽しみ、濃厚つけ汁で味を深め、最後はスープ割りで締める――三段階の構成が、食べ進めるほどに余韻を広げてくれます。
チャーシューや味玉などの仕込みも丁寧で、どの皿にも職人技が光る完成度。
土日祝は2時間待ちも珍しくないため、訪れる際は時間に余裕を持つのがおすすめです。
“麺の旨さ”を静かに際立たせる迂直の昆布水つけ麺は、つけ麺好きなら一度は味わっておきたい至極の一杯です。
だしの虜
まるで高級割烹 ― 出汁の魅力を極めた“体験型”昆布水つけ麺
東京・六本木に店を構える予約制つけ麺専門店『だしの虜』は、黄金色に輝く昆布水に浸した麺を、好みの器や味変アイテムと組み合わせて楽しむ“体験型スタイル”が特徴。
上質な昆布水が麺の甘みと香りを引き立て、啜るたびに旨味の層が広がる、まるで高級割烹のような一杯です。
つけ汁は淡麗な鶏出汁をベースに、すっきりとした旨味と上品なキレが調和した仕上がり。
卓上の藻塩や酢橘、海苔などの味変アイテムを組み合わせることで、麺の表情が何度も変わり、食べ進めるほどに“食のエンターテインメント”としての楽しさが増していきます。
特に人気の「特選昆布水つけ麺【松】」は、レアチャーシュー、味玉、海老雲呑など豪華トッピングが並ぶ贅沢な構成。
特別なランチやデートにもぴったりの、上質で自由度の高い味わいを堪能できます。
昆布水つけ麺の新しい楽しみ方を提示する『だしの虜』は、つけ麺の概念を更新してくれる“体験型”の名店です。
つけめん金龍
鰹と昆布の旨味が際立つ ― 和の美しさをまとった極上昆布水つけ麺
神田・小川町の人気店『つけめん金龍』は、和食の繊細さとつけ麺の魅力を融合させた“出汁特化型”の名店。
名物「鰹昆布水つけめん」は、細ストレート麺を鰹と昆布の旨味が詰まった昆布水に浸した一杯で、見た目の透明感と奥深い香りが食欲を誘います。
まずは藻塩で麺そのものの甘みと香りを楽しみ、続いて鰹・昆布の旨味が凝縮したつけ汁で濃厚な味わいへ。
最後は昆布水をつけ汁に注いでスープ割りにすれば、身体に染み渡るような優しい余韻が広がる――三段階で味が変化する構成が多くのファンを魅了しています。
海老ワンタンや低温調理チャーシューなど、丁寧に仕上げられたトッピングも店のこだわりが感じられる逸品ぞろい。
行列必至ながら「並んででも食べる価値がある」と評判で、初めて訪れる方にも安心しておすすめできる味わいです。
出汁の旨みを主役にした金龍の昆布水つけ麺は、つけ麺の奥深さを再認識させてくれる極上の一杯です。
伊之瀬
三種の味変が織りなす“つけ麺コース” ― 昆布水の旨味を極めた贅沢な一杯
南新宿・代々木エリアに佇むつけ麺専門店『伊之瀬』は、昆布水に浸した細麺を“3つの味変スープ”と組み合わせて楽しむ、まるでコース料理のような独創的スタイルが魅力。
看板メニュー「特上昆布水つけ麺」は、麺そのものの香りや甘みを引き出す設計で、食べるほどに味の階層が変化していく体験型の一杯です。
まずは昆布水と藻塩で麺本来の旨味をじっくり味わい、続いて各種つけ汁で濃淡の違いを楽しむことで、一度の食事で何皿分もの満足感を得られます。
仕上げのスープ割りまで計算し尽くされ、最後の一滴まで楽しめる構成も人気の理由。
海老ワンタン、味玉、レアチャーシューなどトッピングも贅沢で、どれも丁寧な仕込みが光る高い完成度。
つけ麺の常識を良い意味で裏切る体験型の味わいは、一度訪れたら思わず再訪したくなる“リピート率の高い名店”として知られています。
味の変化と構成美を楽しむ『伊之瀬』は、つけ麺好きはもちろん、初めて体験する人にも強くおすすめしたい一杯です。
中華そば 麒麟
全粒粉麺と鰹昆布水が織りなす ― 繊細さと満足度を併せ持つ実力派つけ麺
池袋の人気店『中華そば 麒麟』は、鰹と昆布の旨味を丁寧に引き出した“鰹昆布水つけ麺”が看板の名店。
全粒粉入りの麺は香り豊かで、ほどよい弾力と噛みしめるほど広がる小麦の甘みが特徴。
とろみのある昆布水に浸した状態で提供され、見た目の透明感と口当たりの上品さが際立っています。
まずは藻塩で麺本来の風味を感じ、続いて鰹と昆布の旨味が重なるつけ汁で深い味わいへ。
最後は昆布水でスープ割りにして締める――三段階で味の変化を楽しめる構成が、多くの常連を惹きつける理由です。
トッピングには角煮、ワンタン、レアチャーシューなど、どれも丁寧に仕上げられた逸品が並び、満足度の高い一杯を演出。
繊細さと力強さを併せ持つ麒麟つけ麺は、池袋で“出汁を味わうつけ麺”を求める方にぜひ味わってほしい実力派の名店です。
麺屋 鈴春
昆布水の旨味を最大限に引き出す、選べる“香味油”が魅力の進化系つけ麺
文京区・本郷三丁目の行列店『麺屋 鈴春』は、昆布水に浸した艶やかな麺と、好みで選べる“香味油”を組み合わせて楽しむ、新世代のつけ麺専門店。
中太ストレートの麺はほどよい弾力と小麦の香りがあり、昆布水のとろみがスルリと喉を通る心地よさを生む。
つけ汁は「醤油」または「塩」から選択でき、特に人気なのが醤油×名古屋コーチン油の組み合わせ。
鶏の芳醇な香りと醤油のキレが合わさり、昆布水をまとった麺をくぐらせた瞬間、出汁の旨味が一気に広がる。
さらに卓上の藻塩やレモンで味変すれば、麺本来の甘みや爽やかさが引き立ち、三段階で楽しめる構成に。
レアチャーシューや穂先メンマなどのトッピングも丁寧に仕上げられており、最後は昆布水をつけ汁に注いでスープ割りにすると完飲したくなるほどの完成度。
土日は開店前に並び終了となることも珍しくないため、確実に味わいたい方はTableCheckの予約（＋700円）がおすすめ。
“麺の旨さ”を主役に据えた鈴春の昆布水つけ麺は、食べ進めるほどに味わいが変化する、つけ麺の進化を体感できる一杯です。
ぬまちゃんラーメン
透明感と旨味が融合する ― 新座で味わう研ぎ澄まされた昆布水つけ麺
新座の住宅街にひっそりと佇む『ぬまちゃんラーメン』は、都内・埼玉の名店で経験を積んだ店主が手がける、研ぎ澄まされた昆布水つけ麺の注目店。
看板メニュー「つけめん澄み」は、黄金色に澄んだ清湯スープと、昆布水に浸された中細麺が織りなす透明感あふれる仕上がりで、その美しさと奥深い旨味が多くのファンを魅了しています。
まずは昆布水から立ち上る香りと優しい塩味をまとった麺をそのまま楽しみ、続いて清湯つけ汁にくぐらせることで、鶏と出汁の旨味が一気に花開く構成。
味の変化を自然に体験でき、一杯の中で“コース料理のような流れ”を感じられるのも大きな魅力です。
厚切りチャーシュー、ソテーされたエリンギ、かいわれ大根など、彩りと味のバランスを考え抜いたトッピングも秀逸。
どの要素も丁寧に仕上げられており、麺・スープ・具材すべてが一体となって完成する一杯は、新座でしか味わえない唯一無二の体験といえます。
出汁の美しさを極めた「ぬまちゃんラーメン」の昆布水つけ麺は、遠方からでも訪れたくなる実力派の名店です。
